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石鹸安全信仰の幻 (文春新書)

石鹸安全信仰の幻 (文春新書)
大矢 勝
石鹸安全信仰の幻 (文春新書)
定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
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おすすめ度:

なんでこんなに必死なの?
 この著者は、石鹸使用者が
「本当は合成洗剤を使いたいが、環境のために我慢して石鹸を使っている」と思っているらしい。まさか。
 私は合成洗剤から石鹸に変えて5年ほどですが、仮に石鹸のほうが環境に悪くても石鹸を使い続けるでしょう。私が石鹸を選択するのは、「環境に良い」からでは無く「汚れを落とす道具として優れている」と実際に使い比べて、実感しているからです。消費者はそんなにお人好しではありません。
 著者の目的(使命?)が、石鹸使用者を合成洗剤派に戻すことだとしたら、こんな論拠では効果はほとんど無し。全編、「だから何?」という内容。あとひとつ思ったこと。「こいつ、自分で洗濯なんかしないんだろうなあ(合成洗剤だろうと石鹸だろうと)」

私は石鹸を使うが...
 このごろ、自分の理解できない、あるいは自分の意に反する意見は何でも「トンデモ」と銘打たれて、笑いものにされ、あるいは御用学者とあざけられ、排除される風潮があって憂慮している。
 私自身は抜け毛が酷くて頭が寂しくなってきたときから、合成洗剤のシャンプーを止め、石鹸シャンプーを使うようになって抜け毛が減り、少し復活の兆しを感じている。あるいは石鹸で洗濯するようになって皮膚のトラブルが減った人が多数いるのも事実だろう。
 ただし、これはあくまで皮膚に対する刺激の問題、あるいは相性の問題(ちがう合成洗剤なら大丈夫かもしれない)で、「環境に優しい」かどうかは別問題...と心得ねばならないと教えてくれる。石鹸vs合成洗剤問題に限らず、乱れ飛ぶ情報に対する心構えを教えてくれる。
 換気扇を洗った廃液を観葉植物に掛けるようなおぞましいことをした人が果たして「環境に優しい」ヒトかどうかはここでは論じないが、たとえば、「海水をじっくり煮詰めてつくった天然塩」を観葉植物の株元にたっぷりと与えると、塩化ナトリウムの場合に比べ、植物が生き生きとするのだろうか? 鉢植えに洗剤をぶっかけて「そら、枯れただろう」などというのはメチャクチャな理論であり(というか理論じゃない!)、話し合う値打ちさえ無い暴論である。最初にこんな話を読んでいたら、私は石鹸シャンプーを使わなかったかもしれない。また、石鹸を作る際に必須の苛性ソーダ・苛性カリの恐るべき毒性を憂慮する人もいるのである。
 私は当面、石鹸シャンプーを使うが、さて、本当に「環境に優しい」のは...いったい何だ???
(ちなみに、NHKは国営ではありません...つーか、国営放送ってひょっとしてBBC?)

合成洗剤安全信仰の幻?
 この本を読んで正直に驚きました。
 色々な化学式が表記されてますが、本当かどうか疑問です。まず、石鹸は合成洗剤に対して、分子が細かく、汚れを綺麗に落とし、カルシウムと結合する性質があります。それに対して、合成洗剤は分子が大きく、蛋白質と結合する性質を持っているので、肌を洗うときは、肌にある蛋白質や色々なものを剥ぎ取ってしまう。だから、手荒れや皮膚病が起きるのです。合成洗剤の安全性は、常識的にまた直感的に考えて分かるかと思います。
数年前の某国国営放送の教育番組では、小学生の理化の実験でとても分かりやすく説明しています。
 そうでなくとも、病院の皮膚科に行けば、間違いなく、言われます。
 油汚れのフライパンやお弁当箱のぬるぬるは、石鹸で綺麗にしかも、手を左程あれずに洗えます。
 しかし、世の中には様々な立場の方々がいますので、そいういう立場の意見や理論を拝聴する意味では、面白い本だとは思います。
 

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